2018-01-10から1日間の記事一覧

Season of Mussels 〜 旬を先取りするムール貝

ヨーロッパにいて幸せだな、と思う瞬間は、美味しい食べ物が身近で手軽に楽しめることもひとつ。牡蠣と同じように、”R”の付く月(September…から始まる季節)が特に美味しいと言われるムール貝も、これからシーズンを迎える。オランダではZeeland州と呼ばれる…

オランダの魅惑的なソーセージ「Ossenworst」

ヨーロッパのスーパーマーケットでは、ハムやチーズのコーナーが驚くほど店内の割合を占めている。たくさんの種類がありすぎて、今でもどれを選んで良いかわからないほど。ビーフ、ポーク、チキン…に加えてベジタリアンやビーガン用のものまで。加工品とはい…

In the Letters〜魔法使いのSealing Stamp

子どもの頃から、お気に入りの書店で見かけるたびいつか欲しいなあと思っていた「シーリングスタンプ」。けれど学生にはなかなか手を出しにくい価格だったし、社会人になってからは忙しさに負けて誰かに手紙を書くことさえ忘れかけていた。買っても、使う機…

5:00 p.m. – Homemadeのジンジャーシロップ

まだまだ夜の10時くらいまで明るい夏。寒暖の差はあるけれど、からっとしてとても過ごしやすいヨーロッパ。雨の多いお国柄、太陽が出ている時期には皆一斉に陽を浴びるべくテラスやバルコニーで過ごす。海はなくとも水辺の多いアムステルダムは、いたるとこ…

Kintsugi – 金継ぎ Repair DIY

日本にいたときから器が好きで集めていたけれど、食器を持ってくるのはなかなかハードルが高くて帰国するたびにちょこ、ちょこと連れて来ている。家に付属しているのでもこと足りるけれど、お気に入りの器やグラスは普通の食べものでも、気分も時間も特別感…

ソウルフードのだし巻き玉子

一番好きな食べ物は、と聞かれたら、たまご。と答えてしまうかもしれない。でも、たまごはどんな姿にもなれて、どれも美味しいので答えにするには反則かもしれないけれど。卵かけご飯も、スクランブルもサニーサイドアップも、食べ方で魅了される素材は私の…

“Burrata” – とろける魅惑のフレッシュチーズ

ヨーロッパに来てよかったと思うことは、チーズやバターがとてもお手頃に手に入ること。ナチュラルチーズはもちろん、さまざまな種類のハム、そしてブレッド類。 以前からどうしても食べてみたかったチーズがある。その名は”Burrata”、「ブッラータ」と呼ば…

The Best Coffee in Amsterdam – コーヒーはワイングラスで

ヨーロッパのコーヒーは美味しい、と日本やアメリカから来た友人たちはみな口を揃えて驚いている。ここオランダでも、コーヒー文化のレベルはとても高い。 わざわざStarbucksに行かなくても€2前後で挽きたてのエスプレッソやアメリカーノが飲めるし、ラテは€…

Universe on “Teema”

普段からマグはFire-Kingを愛用していたけれど、ときにはもう少しベーシックできちんとした雰囲気のあるものを使いたいと思っていた。そう思いながらマグ探しをしてどのくらい経っただろうか。ずっと候補にあったのはHASAMI PORCELAIN。ベージュと黒のクール…

My Favorite Chair by Maharam

いつかお気に入りの椅子を迎えよう、と思ってはいるものの、優柔不断な私はなかなかひとつには絞り込めないのが良くないところ。いくらでもお金があれば、ハンギングチェアも、ゴールドのダイヤモンドチェアも、ドロップチェアを色違いで揃えたりできるのに……

Moments # 7: Keep your head up

ホテルのロビーやカフェが好きだ。 ゆったりと流れる独特な時間は、忙しく回る街のカフェよりもずっと落ち着くし美味しいコーヒーも€2〜。 セレクトされたBeansは街の賑わいのあるロースタリーから仕入れているものも多く、そこで発見やインスピレーションを…

Special Bottles for Lazy Morning

気持ちの良い風で起きる朝は、コーヒーもいいけれど炭酸で割った爽やかなリキュールを飲みたいときもある。ほろよいの朝も、たまにはいいものじゃない? そんな時間にぴったりの、ふと入ったワインショップで見かけた美しいボトル。 クラシカルな雰囲気に、…

Moments #4: Don’t Cry at the Station

駅 や 空港 の表示板を見るのはいつも胸がきゅっとする。いつか一緒に行きたいね なんて約束をしたことがある街の名前は平然とそこにあり そうか ここから行けるんだ 叶うといいな なんて思っていた淡い気持ちはたっぷりの水を湛えたグラスの中に一滴青いイ…

King’s Day in the Netherlands

オランダ中がオレンジ色に染まる日、4月27日はKing’s Day(オランダ語では Koningsdag)を迎えた。国王のウィリアム・アレキサンダーの誕生日を祝う日として、オランダで一番大きな祝日でもある。 イースターが終わるとこの日が近くにつれ、オランダのナショナ…

Pray for… at Antwerpen

アントワープの朝焼け。ホテルの空調設備は古くてほぼ壊れており、暑いか寒いかの調整しかできなかった。錆びついて重く開けにくい窓にはじめは絶望したけれど(webの写真と全然違う…)、明け方にふと目を醒ますと美しく朝日に染まる普段着の街並み。 ベルギー…

Nieuw Havenhuis by Zaha Hadid

2016年3月31日。 彼女が旅立つなんて、誰が信じたことだろう。 建築家 ザハ・ハディド。彼女の名前が地名として残った場所が、アントワープにある。記憶に近いのは、もしかすると日本に生まれるかもしれなかった彼女の幻の競技場。美しい建築案は世界に、そ…

見知らぬ土地で家を探すstory #1

アムステルダムでいちばんの難関は「家を探すこと」と何人の人が嘆いていたことだろう。 慢性家不足のアムステルダムは、住む人の家が足りないにも関わらず、観光客用に民泊として貸し出す物件もあるためにいつも供給が不足しているのだそう。年々人口が増え…

Serendipityと旅

日々の暮らしは、小さなひらめきやときめくものを拾い集めてできた地図のようなもの。振り返ればわたしは”Serendipity”に導かれてたくさんの幸せに出会ってきた。 ベルリンに住んでいた頃、旅の途中で訪れたアムステルダム。オランダといえば「風車」と「チ…